今回の『ぼちぼち くろブロ』では、
イングランドやウェールズって英国
ラグビーやサッカーで複数出場の謎
について記事をまとめてみました。

サッカーやラグビーを見ていると、
イングランドにスコットランドに
ウェールズ、北アイルランド、アイルランド。
どれもイギリスじゃないの?
どうしてそれぞれ分かれて出場できる?
そう思われる方もおられるでしょう。
W杯などの国際試合では
「イングランド代表」など
しかし・・・オリンピックでは
「イギリス代表」
なんだかサッパリわからないですね。
これは英国(イギリス)という国が
とても複雑でややこしいことが
原因のようです。
少し調べてみました。
目次
イングランドやウェールズって英国

英国(イギリス)の正式国名は?
英国(イギリス)の正式国名は
“グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国”
英字表記すると
“United Kingdom of Great Britain
and Northern Ireland”となります。
UKと略されます。
どちらの表記でも
非常に長~い国名ですね。
英国(イギリス)は日本と同じ
小さな島国です。でも・・・
日本の都道府県や米国の州のような
中央集権国家では無いのです。
正式国名にある連合王国ですので、
複数の王国で成り立っているのです。
“グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国”
さらに、
正式国名を詳しくみていきましょう。
グレートブリテン(Great Britain)とは、
英国(イギリス)の大部分を占める
島の名称です。
グレートブリテンには3つの国があります。
イングランド、スコットランド、ウェールズ。
グレートブリテン島の隣の島が
アイルランド島で、その北部に位置するのが
北アイルランド(Northern Ireland)。
日本人が“英国(イギリス)”と把握する国は
グレートブリテン島の3国と
アイルランド島の北部の北アイルランドを
合わせた4つの国になるのです。
北アイルランドと南アイルランド?
ここで少し気になるのが
アイルランド島の南の国ですね。
アイルランド島の南部は
南アイルランドでは無く
アイルランド共和国という独立国です。
独立したのが1922年。
それ以前は英国(イギリス)でした。
地理的にも民族も複雑
英国(イギリス)が4つの国から
成り立っていることがわかりましたが
それぞれに民族も違うのです。
イングランドはゲルマン系の
アングロサクソン人。公用語は英語。
スコットランドはケルト人
公用語は英語とゲール語(ケルト語系)
ウェールズはケルト人
公用語は英語とウェールズ語(ケルト語系)
アイルランドもケルト人で
公用語は英語とアイルランド語(ケルト語系)
もともとグレートブリテン島は
ケルト人の島だったのです。
そこにアングロサクソン人が入ってきた
歴史があり複雑になっているのです。
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ラグビーやサッカーで複数出場の謎

ラグビーもサッカーも発祥地が英国
ラグビーもサッカーも
W杯をはじめとした国際大会は、
基本的に1国1チームの出場ですよね。
しかし・・・
英国(イギリス)は1国として
出場しません。
先に述べた複雑な歴史的事情があり
一緒にはなれないようです。
特に英国(イギリス)発祥とされる
ラグビーやサッカーなどの競技は
そうなのです。
オリンピック競技では
英国(イギリス)UK代表なのに
不思議ですね。
母国発祥というプライドも
その一つの要因として
強く影響していると思われます。
それが例外的に認められていることも
ちょっと不思議に思いますが・・・
サッカーのナショナルチーム
イングランド代表
スコットランド代表
ウェールズ代表
北アイルランド代表
ラグビーのナショナルチーム
イングランド代表
スコットランド代表
ウェールズ代表
アイルランド代表
と4チームに分かれています。
ここで1つ違いがありますよね。
北アイルランド代表とアイルランド代表。
サッカーでは北アイルランド代表なのに
ラグビーではアイルランド代表なのは
どうしてなんでしょうか?
ラグビーのアイルランド代表は
北アイルランドとアイルランド共和国の
合同チームだからです。
サッカーではアイルランド共和国の
独立後から北アイルランド代表と
アイルランド代表に分かれています。
なんだか本当に複雑な英国(イギリス)を
表現する形になっていますね。







英国(イギリス)は日本だけの呼び名

『英国』や『イギリス』は当て字
これまでの話の中でも、
たくさん『英国』や『イギリス』と
表記していますが・・・
実は『英国/イギリス』という表記は
日本独自の呼び名で世界では通用しません。
これは、ポルトガル人やオランダ人が
日本への渡来が盛んになった16世紀以降を
起源として使われるようになったとされています。
当時、イングランドを
ポルトガル語で“Ingles”
オランダ語で“Engelsch”と表記。
これを日本語読みして『えんげれす』
⇒『えげれす』⇒『イギリス』と
変化したとされています。
また、この“イギリス”を
漢字表記し『英吉利』(当て字)となり
この当て字の短縮形が『英国』なのです。
まとめ
いかがでしたか?
日本で英国(イギリス)と
言っている国はイングランドや
スコットランド、ウェールズ、
北アイルランドを指します。
正式名称は“イギリス”では無く
“グレートブリテン及び
北アイルランド連合王国”
国の成り立ちや民族間の争いや
何かと複雑な事情が絡んで
1国1チームにはなれないようです。
オリンピック以外の国際大会で
ラグビーやサッカーの発祥地としての
プライドもあるのかもしれませんね。
それでは、以上で
イングランドやウェールズって英国
ラグビーやサッカーで複数出場の謎
についてのまとめを終わります。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
これからも ぼちぼち くろブロをヨロシク!
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