今回の『ぼちぼち くろブロ』では、
ペスト菌の人への感染経路や致死率
日本で初流行したのは約100年前
について記事をまとめてみました。

中国の北京市の病院で
肺ペストの診断を受けた患者が
WHOに報告されています。
肺ペストはその名の通り
ペスト菌が病原体で
感染経路もいくつかあります。
中国で感染者が出ている以上
中国から日本への流入は避けたいですね。
このペスト菌の感染経路や致死率
日本での流行について調べました。
目次
ペスト菌とは

ペスト菌の人への感染経路
気になるのは
どうやって人に感染するのか?
ですよね。
感染経路
①感染したネズミなどの動物や
それに寄生するノミやダニからの咬傷感染。
②空気中に漂うペスト菌を含んだ
飛沫を吸い込む飛沫感染。
③感染した動物の体液からの接触感染。
主な感染経路はこれら3つです。
飛沫感染は
咳や唾液などを通して
ペスト菌が空気中に散布されます。
近くにいる人が吸い込んでしまうと
感染ることも十分にあり得ます。
また、ペスト菌は犬や猫などの
ペットにも感染する場合があり、
同様に飼い主に感染することもあります。
この感染経路によって
腺(せん)ペスト
肺ペスト
敗血症ペストを発症します。
次にそれぞれの特徴について
ふれていきます。
腺(せん)ペスト
腺ペストは主に咬傷感染です。
人への罹患率は80~90%と
言われています。
ネズミやノミ・ダニによって
咬まれた傷からペスト菌が感染し、
血流を介して全身のリンパ節や
肝臓や脾臓で繁殖することがあります。
症状は?
まずは咬まれた近くのリンパ節が
腫れ上がり痛みを伴います。
そして全身のリンパ節へ
広がっていくのです。
まれに肺ペストや敗血症ペストへの
移行も確認されています。
移行すれば重篤化は免れません。
肺ペスト
肺ペストは主に飛沫感染です。
腺ペストからの
移行による場合もあります。
空気中のペスト菌を吸い込むことで
感染し、気管支炎や肺炎を起こします。
症状は?
強烈な頭痛と嘔吐に襲われます。
40℃を超える高熱に急性の呼吸困難、
血液の混じった泡状の痰が出ることもあります。
治療が遅れると
かなり重篤な肺炎の所見なので
致死率も高くなります。
敗血症ペスト
敗血症ペストの罹患率は約10%です。
敗血症ペストの怖いところは無症候で
進行することがあります。
敗血症の症状は?
皮膚の至るところに皮下出血班が
できて全身が紫黒色化してきます。
いわゆる
皆さんが世界史で習った
中世ヨーロッパの“黒死病”です。
的確な早期治療で治癒する
ペストには抗生物質が効果を発揮します。
早期に適切な治療を受ければ、
現代では昔の人が恐れたような
病気では無いのです。
スポンサーリンク
ペスト菌の致死率

致死率って怖い言葉だな・・・
先述した腺ペストの人の罹患率が
80~90%でしたよね。
この腺ペストから、
敗血症ペストや肺ペストへ移行した場合に
致死率が高くなるとされています。
また、ペストに罹患しているにも関わらず
治療を行わない場合には
致死率が最高60%になると言われています。
ペストとは
ペスト菌(Yersinia pestis)が病原。
腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌。
ペスト菌の感染によって起こる急性感染症で
感染症予防法の1類感染症に指定されています。
検疫感染症、学校感染症にも指定されています。
日本では明治時代や大正時代に
数回流行した歴史があります。



ペスト菌の流行

日本で流行したのは約100年前
日本で初めてペストが流行したのは
1899年頃です。
原因は
海外からの流入とされていますが
詳しいことはわかりません。
その後も大なり小なり発生を
繰り返した歴史がありますが、
検疫や防疫に尽力し1926年以降は
ペストの発生報告はあがっていません。
つまり、日本では約100年もの間、
感染・発症したペスト患者はいません。
現在でもペストが
流行している地域はあります。
検疫や防疫システムや
医療機関の充実が乏しい地域や国です。
いわゆる、発展途上国に多いですね。
まとめ
いかがでしたか?
ペストはペスト菌による感染症です。
ペスト菌は動物やノミ・ダニを媒介します。
ペストには、感染経路の違いから、
腺ペスト、肺ペスト、ペスト敗血症と
主に3つの形態があります。
日本での流行は1926年を最後に
約100年間ペスト発症報告が
ありません。
現在もペストの流行はあります。
検疫や防疫、医療機関が
行き届いていない発展途上国や
地域に多いようです。
それでは、以上で
ペスト菌の人への感染経路や致死率
日本で初流行したのは約100年前
についてのまとめを終わります。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
これからも ぼちぼち くろブロをヨロシク!
スポンサーリンク